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中央銀行の仕事

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中央銀行が、インフレの抑制と景気の拡大の両方を目指すのであれば、両方に対して同じ分だけ注意を払うはずです。 しかし現実には、中央銀行の多くは、景気の拡大よりもインフレの抑制に力を入れる傾向にあります。

なぜなら、景気の拡大は、ほぼ全ての人間が望むことですが、インフレの抑制に関しては望む人間もいれば、そうではない人間も存在するからです。

インフレを望む方の代表例は借金をしている人たちです。 例えば、家を買うために3000万円の借金をした人がいるとします。

3000万円という金額は大きい金額のように思われますが、これは他製品の値段の多くが数百円程度のためです。 3000万円あれば、100円ショップで売られている製品のほとんどを買い占めることができます。

インフレが進むと、モノやサービスの値段は上がります。 100円ショップは1000円ショップとなり、場合によっては1万円ショップになるかもしれません。

しかしインフレになっても借金の額は変わりません。 仮にインフレが進み、100円ショップで売られていた製品が100万円になれば、3000万円程度の借金は大したものではなくなります。 同じことは人だけでなく政府にも言えます。政府は国債という借用書を発行し、多くの方から借金をします。

仮に政府が借金で苦しんでいるのであれば、インフレを起こして借金の負担を軽くしようとするかもしれません。 こうしたことから、中央銀行は、インフレの抑制と景気の拡大の両方を目指すとしながらも、実際にはインフレの抑制に力を入れる傾向にあります。

具体的には、物価が上がりそうだけど、景気も悪くなりそうといった場面では、中央銀行はまずはインフレの抑制を優先するために、政策金利を引き上げようとします。 インフレか景気かといった場面では、インフレへの対応が優先されます。

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